エクストラ・イニングは終わらない

 かつてあの大投手とライバルと並び称された選手がいた。
 彼は一軍復帰を賭けて二軍で黙々とトレーニングを積む日々を送る。いつか、あの晴れ舞台に立つことを決意して。
 しかし現実は厳しく、彼の前には大きな壁が立ちはだかる。自由契約、トライアウト、そして挑戦の日々。一人悔しさを噛み締める彼の前に、「諦めろ」と囁く声がある。諦めて、普通の生活に浸ってしまえ。プロ野球選手なんて、どうせ一時の夢なんだから―。



 Million Meansの個人誌第10弾。
 小熊善之が送る青春野球ファンタジー。





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