Million Means の歴史
……って程のものでもないぞ


 発足は 1994 年。帝京大学幻想文学愛好会の中の一部有志が集まって、同人誌を作ろうと言い出したのが始まり。愛好会自体は、海外ファンタジーやらホラーやらを読んでは読書会を開くというオカタいサークルで、創作活動とは実は縁遠かった。
 ともあれ、もっと軟派な意味での「ファンタジー」で創作活動をしようという話だった。集まった最初の面子は、提唱者のあすかつぐよしを代表に、霧霜雪露、小熊善之の3人プラス、松下佳弘。
 とりあえず路線はファンタジーに決したものの、全員のファンタジー観ときたらこれまた千差万別で、一体何をしてファンタジーなのかと言うような原稿が集まる。「100万の意味」とかいう程度の意味でいいだしっぺが決めたサークル名Million Meansは、本当にダテではなくなっていた。
 紆余曲折はあったものの、 Million Means vol.1 は、とにかくできあがった。時に 94 年 8 月 8 日。夏コミ最初の参加にぎりぎり間に合ったのだった。
 その後も面子が入れ代わったりイベントに参加できなかったりと、順調とはいいがたいながらも、なんとか今まで存続している。現在の最新刊は、会誌が「Million Means vol.13」、小熊の個人誌が『エクストラ・イニングは終わらない』。

 基本的にコミティアおよび(参加できれば)夏冬のコミケットを、そして文章専門の同人誌即売会「ぶんぶん!」を中心に活動している。
 現在は、霧霜雪露を代表に、小熊善之と古橋敬一、99年に加わったRAGENTがメインメンバー。それに楠見晃、にゃん丸の三人が外部メンバーとしてイラストを提供している。





Million Means